お墓に供える樒(シキミ/シキビ)と神棚に供える榊(サカキ)、使い方は全然違うけどパッと見似ていて見分けが付きにくいですよね
お供え用に準備していたのに間違えた!なんて事にならないように樒(シキミ/シキビ)と榊(サカキ)の見分け方をしっかり頭に入れておきましょう
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目次
しきびと榊の見分け方
しきびと榊を葉の付き方で見分ける
樒(しきみ・しきび)は5枚の葉っぱで1セットという葉の付き方で桜の花のような形をしています
また、葉の付き方が立体的で多方面に枝が分かれて伸びていきます
葉の色は深緑色でつやがあり形は楕円形で触ると柔らかい
一方榊(さかき)は、ヤシの葉のように一つの枝に左右対称に一対ずつ葉っぱが付いています
そして、葉の付き方は平面的で左右に広がっています
葉の色は濃い緑色で表面はのっぺりとしていて形はこちらも楕円形で触ると硬い
このように葉っぱ付き方でしきびと榊を見分ける事ができます
しきびと榊を香り見分ける
また、榊は特に香りはありませんがしきびは独特な匂いがあるので匂いで見分ける事もできます
購入時のしきびと榊の見分け方
お店で購入する時は束になってる事が多いと思いますが、その時の見た目でも見分ける事ができます
しきびは葉の生える方向が揃っていないので葉は色んな方向を向いています
でも、榊は葉の方向が揃っていて葉の裏側が見えないようになっているのでこのように見分ける事も可能です
もし、それでも分かりにくければ店員さんに聞いてみると安心です
しきびの特徴と代用できるもの
しきびの特徴
樒/梻(シキミ)はシキビ・コウノキ・コウシバ・コウノハナ・マッコウギとも呼ばれ、別名はハナノキ・ハナシバです
マツブサ科シキミ属(旧モクレン科)の常緑小高木です
4月頃に薄黄色の細長い花弁を持った小さな花を咲かせ、秋に果実を実らせます
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この果実は8本の突起が出ている為中華料理によく使われる八角に似ていて、果実の中には種子があり色は褐色で艶があります
9~10月に袋果(タイカ)がはじけて、猛毒の種を出すので、悪しき実(あしきみ)と言われ、この「あ」が取れてシキミとなったと伝えられています
花や葉っぱ、根から茎まで全体に「アニサチン」という毒成分を含んでいる為、昔はお墓を野生動物や犬・猫から遠ざけて守るために敷地内に植えられるようになったそうです
樒の枝葉は仏前や墓前に供えられるだけでなく揉むと抹香臭がするので、線香や抹香の材料に使われています
しきびの代用として使えるもの
地域によっては樒の代わりに高野槙やヒカサキなど他の常緑樹が使われています
榊の特徴と代用できるもの
榊の特徴
ツバキ科サカキ属の常緑小高木です
樹高は3~4mほどで時には10mにもなることがあります
自生地は関東以西で関東北部では育ちません
6月頃に直径1.5cm程の小さな白い花が下向きに咲き、11月頃には5mm程の丸い果実が熟して黒い実がつきます
葉は光沢があり長さ6~8cm程の楕円形でふちにギザギザがなくつるりとしています
字を見てもわかるとおり、榊は「神」と「木」を合わせた字ですから、神さまに関わりがある木ということになり神事(神道)に使用します
神社でのお祭りはもちろん、神棚にも榊は欠かせません
榊の語源には、神と人との境である事から「境木(サカキ)」、常に緑の葉で繁(さかえる)ことから「繁木(サカキ)」などの説があります
榊の代用として使えるもの
今でこそ流通が発達したので色んな地域で榊を購入する事ができるようになりましたが、榊は一部の地域でしか自生しないため他の地域では代用品が使われていました
その代用品がヒサカキや楠・椿で、さらには杉を使ってる地域なんかもあるようです
地域によってはヒサカキなどを「サカキ」と呼ぶ為、本来の榊を「本榊(ホンサカキ)」「真榊(マサカキ)」として区別するようになりました
代用品のヒサカキはサカキと区別するために「ビシャコ」「シャカキ」「下草」「シャシャキ」「サカシバ」などと呼ばれたりもしています
まとめ
関東のスーパーや花屋さんでは樒を見る事はあまりないのですが、西日本では両方見かける事があるので購入する時は気をつけてくださいね
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