酢とタマネギには共通する作用が多く、この2つを組み合わせて食べることで、様々な相乗効果が期待できます。
この2つだけでも健康効果や美容効果など様々な効果がありますが、さらに栄養成分がたっぷり入っているはちみつを加えて栄養たっぷり、そして食べやすい酢玉ねぎの作り方を紹介します。
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目次
酢玉ねぎの効果
・血液をサラサラにして脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化の予防
・高血圧の抑制
・血糖値の上昇を抑制・糖尿病の予防
・高脂血症の改善
・ダイエット効果
・腸内環境を整え便秘の改善
・アレルギー症状の緩和
・疲労回復
・コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果
・耳鳴りや難聴、めまいの抑制
・脳の衰えや物忘れ、関節痛などの老化現象の暖和
・不眠、イライラの改善
酢玉ねぎは玉ねぎとお酢の効果が合わさったものが期待できるので、最も有力な効果としては美肌効果、疲労回復効果、ダイエット効果、血液サラサラ効果、便秘解消があげられるでしょう。
お酢と玉ねぎ、ダブルの効果でダイエットをサポートしてくれるのが、酢玉ねぎの嬉しいポイントなんですよ。
玉ねぎの効果
玉ねぎの成分には
・ケルセチン
・アリシン様(よう)物質
・オリゴ糖
・食物繊維
などがあります。
たまねぎの健康効果
「玉ねぎを食べると血液がサラサラになる」というのは、よく聞きますすよね。
その理由は、玉ねぎには血管に良い2つの成分が含まれているからです。
血管を硬くさせずにしなやかに保ってくれる「ケルセチン」と血流の改善をしてくれる「アリシン様物質」です。
ケルセチンはポリフェノールの一種で、抗酸化力があるので体内の活性酸素を除去し、血液中の悪玉コレステロールを下げ、血圧や動脈硬化・老化を防いでくれる効果が期待できます。
さらに、ケルセチンには女性ホルモン(エストロゲン)のような作用もあるので、骨粗鬆症(カルシウムの不足によって骨がもろくなる病気)の予防にも有効です。
また、最近では、ケルセチンが認知症の予防・改善に役立つ、との研究もあります。
他にも、玉ねぎにはビタミンB群が多く含まれているので、疲労回復に有効で
す。
また、玉ねぎには水溶性食物繊維も含まれているので、便秘の解消にも効果を発揮してくれます。
さらに、喘息や花粉症などのアレルギー疾患や、不眠症にも効果があるというのですから驚きですよね!
たまねぎの美容効果
ケルセチンはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用があるので、紫外線から肌を守ってくれてシミやしわを防いでくれます。
そして、ビタミンB郡には糖質や脂質の代謝を促してくれることから、ダイエットにも効果的!
また、血液をサラサラにしてくれるので、血行を促進し冷え性の改善にも役立ちます。
酢の効果
酢の成分には
・酢酸
・クエン酸
・アミノ酸
などがあります。
お酢の健康効果
お酢は非常に玉ねぎと効能が似ていて、血液をサラサラにしてくれる効果や疲労回復効果があると言われています。
お酢に含まれるアミノ酸などの有機酸は、血液をサラサラにしたり、血行を良くする働きがあり、酢酸やクエン酸は体内に入った栄養素や疲労によって発生する乳酸を抑制してくれる働きがあるので、疲労回復に効果的です。
また、お酢には乳酸の蓄積を抑えて血液中の乳酸の上昇を抑制する効果もあります。
お酢の中でも黒酢は特に疲労回復に効果的と言われています。
他にも、カルシウムやマグネシウムの吸収を助けたり、胃酸の分泌を高めて消化を促進する、食欲増進作用の働き、夏バテ予防、免疫力向上の働きも期待できます。
酢酸には肝臓の働きをアップさせてくれる効果があるので、二日酔いや悪酔いの防止に繋がります。
また、お酢には抗菌作用があるため、腸内の悪玉菌を減らす作用があり、お酢に含まれているグルコン酸は善玉菌を増やし腸の働きを活発にしてくれます。
つまり、酢をとることで善玉菌が増え、腸内環境が整い便秘が解消されるとともに、活性酸素の発生を抑制してくれるので、疲れにくくストレスに強い体になります。
さらに、お酢に含まれるクエン酸は、カルシウムが吸収されやすい状態をつくり出してくれるので、カルシウムの吸収量が増え骨粗しょう症の予防にも繋がります。
お酢の美容効果
お酢に含まれるアミノ酸は糖質や脂質などの代謝を促進する働きがあるので内臓脂肪や血中の中性脂肪が蓄積しにくくなるほか、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させてくれたり、食事と一緒に摂ることで食後の血糖値の上昇を抑える働きもあるのでダイエットに効果が期待できるんです。
また、お酢に含まれるアルギニン、ブロリンは保湿成分として有名なコラーゲンを生成するのに役立ってくれます。
他にも、シスチンはメラニン色素の沈着を防いでくれるので、シミを防いで色白の肌をキープするのに効果が期待できたりと美肌にも効果的。
そして、血行を良くしてくれる効果があるので、女性が悩みがちな冷え症にも効果的。
お酢の種類
お酢にはいろんな種類があるので簡単に特徴をまとめておきます。
・穀物酢はスッキリとした酸味
・米酢はまろやかな酸味
・果実酢はフルーティな酸味
・黒酢はコクのある酸味
酸味が強い米酢や、マイルド系の黒酢・リンゴ酢など、お好みの酢を選んでくださいね。
はちみつの効果
はちみつの成分には
・果糖とブドウ糖
・ビタミン類
・ミネラル
・アミノ酸
・酵素
などがあります。
はちみつの健康効果
はちみつには、ビタミン類は10種類・ミネラルは27種類・アミノ酸は22種類・酵素は80種類・有機酸は10種類、他にもポリフェノールなど栄養成分はなんと約150種類も含まれています!
バランスよく栄養成分が含まれていてまさに「食べるサプリメント」なんですね。
また、はちみつの糖分は単糖類と言ってすばやくエネルギーに変わるので疲労回復効果が期待できます。
他にも、ビタミンB2は肝機能を高めてくれるので二日酔いに効果的で、花粉症の予防や改善にも効果が期待できます。
はちみつに含まれるグルコン酸はビフィズス菌を増やす働きがあるので腸内環境を整え便秘解消にも繋がります。
はちみつの美容効果
さらに、はちみつは砂糖に比べてカロリーは20%低いのに、甘さは3倍なので砂糖の代わりに使えば体によく太りにくくもなります。
また、アミノ酸が体脂肪の燃焼を促してくれたり、GI値が低くインスリンの分泌を抑制するため脂肪が付きにくくダイエットにも効果的!
はちみつに含まれるビタミンB2・B16には細胞の再生を促したり、皮膚や粘膜を保護する働きがあるので、肌荒れや髪のダメージ回復に効果的です。
また、ビタミン郡やポリフェノールには抗酸化作用があるので、お肌の老化を防ぎアンチエイジング効果があります。
他にも、カリウムが含まれているので体内の水分や塩分の排泄を促しむくみにも効果的。
はちみつを選ぶときの注意点
はちみつと言っても種類があり、「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」は加工品なので栄養価が大きく損なわれています。
はちみつを選ぶ際は、「純粋はちみつ」を選ぶようにしましょう。
では、玉ねぎ・お酢・はちみつのそんな良い効能を取りいれた「酢たまねぎ」の作り方を次で紹介します。
酢玉ねぎの作り方(基本レシピ)
材料
玉ねぎ 1個
塩 少々
お酢 150㏄
はちみつ 大さじ2杯
作り方
1、玉ねぎを薄くスライスします。
2、玉ねぎをボウルに移して30分~1時間ほど常温で置いておく。
玉ねぎに含まれる辛み成分である「アリシン様物質」は玉ねぎを切ってからしばらく置いておくと血流改善効果が期待できる「硫化プロペニル」に変わります。
ですが、「アリシン様物質」は水に溶けやすく、玉ねぎを5分水にさらすだけで50%ものアリシン様物質が溶けてなくなってしまいます。
なので、玉ねぎは水にさらさずに放置して辛み成分を抜いていきましょう。
3、玉ねぎに塩(少々)を振り混ぜます。
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4、ポリ袋に玉ねぎを入れてお酢(150㏄)を注ぎます。
5、はちみつ(大さじ2)を加えて混ぜ合わせ空気を抜いて縛り4~5日ほど寝かせて完成です。
数日寝かせることで味が染み、玉ねぎの辛みも和らぎます。
酢玉ねぎの食べ方
1日に50gを食前に食べるのがおすすめです。
結構お酢の酸味が強いので、もう少しやわらげたい場合ははちみつをお好みの量増やして調節してください。
また、酢の物などが苦手な方は、次に紹介する作り方の方が加熱をしているのでお酢の酸味が和らぎ食べやすいのでおすすめです。
酢玉ねぎの作り方(血流UPレシピ)
材料
玉ねぎ 1個
お酢 150㏄
はちみつ 大さじ2杯
作り方
1、玉ねぎをみじん切りにします。
2、バットなどに広げて最低30分常温で置いておきます。
玉ねぎを切った後にしばらく置いておくと、玉ねぎに含まれる辛み成分である「アリシン様物質」が血流を良くする「硫化プロニペル」という物質に変化していきます。
できれば、もっと長くして1時間半~2時間ほど置くとより血流改善効果が上がり、辛み成分も抜けやすくなります。
3、フライパンにお酢(150㏄)とはちみつ(大さじ2杯)と玉ねぎを入れて、ヘラで混ぜながら強火で2分程加熱します。
玉ねぎに含まれる「アリシン様物質」は、熱を加えるとすばやく「硫化プロニペル」に変化します。
なので、熱を加えると血行促進効果がさらにアップし、さらにお酢の酸味や玉ねぎの辛みも和らぐので食べやすくなります。
また、味もしみやすくなるので基本の作り方のように寝かせなくてもすぐに食べることができます。
2分程加熱すると、こんな感じで玉ねぎが透き通ってきます。
4、加熱し終わったら保存容器に移し替えて完成です。
酢玉ねぎの食べ方
毎食ごとにスプーンで3~5杯ほど食べるのがおすすめです。
玉ねぎの大きさやスプーンの大きさにもよりますが、今回玉ねぎ1玉で作ってみるとスプーン3杯分で約12食分、スプーン5杯分で約7食分作れました。
酢玉ねぎは2週間日持ちするので、お好みの量に合わせてまとめて作っておくといいでしょう。
黒酢玉ねぎの作り方
材料
玉ねぎ 1個
黒酢 150ml
はちみつ 大さじ1
塩 少々
作り方
1、玉ねぎをみじん切りにして、バットなどに広げて30分以上常温に置いておきます。
2、ポリ袋に玉ねぎ・黒酢(150ml)・はちみつ(大さじ1)・塩(少々)を入れて混ぜ合わせ空気を抜いて口を縛ります。
3、冷蔵庫で1〜2日程寝かせて完成。
リンゴ酢玉ねぎの作り方
材料
玉ねぎ 1個
りんご酢 100cc
はちみつ 大さじ1
塩 少々
作り方
1、玉ねぎを薄くスライスして、30分以上常温に置きポリ袋に入れる。
2、酢とはちみつを混ぜて玉ねぎを入れたポリ袋に注ぎ入れ空気を抜いて口を縛ります。
3、2〜3日冷蔵庫で寝かせて完成。
かんたん酢玉ねぎの作り方
材料
玉ねぎ 1個
かんたん酢(かんたん黒酢) 100cc
作り方
1、玉ねぎを薄くスライスしてバットなどに広げて30分以上常温に置きます。
2、ポリ袋に入れかんたん酢(かんたん黒酢)を注いで空気を抜き口を縛ります。
3、冷蔵庫で半日程寝かせて完成。
※かんたん酢にはだしなどの調味料が含まれているので穀物酢などで作った時より早めに食べた方が安心です。
酢玉ねぎを作るときのポイント
玉ねぎは、スライスでもみじん切りでも料理に使いやすい切り方で作ってください。
ただ、玉ねぎを厚く切ると、漬け込みに時間がかかるので薄めのスライスがおすすめです。
また、炒めたり煮込んだりする時は繊維に沿って切りますが、生で食べる時は繊維に対して直角に包丁を入れて繊維を断ち切ると柔らかい食感を楽しめます。
やわらかな新玉ねぎで作ると、空気にさらす時間も短くて更に美味しく作れます。
酢玉ねぎに使うお酢は、リンゴ酢、米酢、黒酢などお好みのものでOKです。
バルサミコ酢などの果実酢などを使えば酸味はまろやかに、甘みのある香りをプラスできますよ。
酢玉ねぎの賞味期限
酢玉ねぎの賞味期限は、冷蔵保存で2週間ほどです。
保存容器は煮沸したり、食器用の塩素を使用するなどして消毒してから使いましょう。
酢玉ねぎの注意点
はちみつを使っているので、1歳未満の子供には食べさせないようにしてください。
保存容器によってはにおいが漏れる場合があるので、心配があれば容器を袋で包んで冷蔵庫に入れておくといいでしょう。
一度使った調味液は野菜から出る水分で薄まってるので、繰り返し漬けるのはやめましょう。
まとめ
今回は、野菜にもお肉にも相性バツグンの酢玉ねぎの作り方を紹介しました。
酢玉ねぎは保存がきくので、常備菜として作っておけば、ドレッシングの代わりに野菜と合わせたり、刺身に乗せてカルパッチョ、お肉と合わせてさっぱりいただいたりといろんな料理に合わせることができます。
お味噌汁に入れたり、麺類の上に薬味のようにトッピングしたりと飽きないようにいろんな料理に合わせて続けて食べてみてくださいね♪
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