きれいな星空を見上げると一度は撮ってみたいと思う星の軌跡
星が線状にスーッと伸びた幻想的な写真は憧れますよね
最近の一眼レフやミラーレスカメラだとそんなに難しくないのでぜひ一度挑戦してみてくださいね★
星空の基本の撮り方については、こちらの記事に書いていますので参考にしてください
Checkcanon eos kiss x9で星空を撮りたい!星の撮影でのカメラ設定やコツ
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目次
星が線状になる写真の撮り方
星が線状になる軌跡の撮り方は2種類あります
星空の写真を比較明合成する方法
通常の星空の撮り方で20〜60分程インターバル撮影をして、写真を加工するソフトで比較明合成(ヒカクメイゴウセイ)をすることで星の軌道を残すやり方です
1枚の写真で撮影する方法
シャッターを数十分間開けっ放しにして星の軌道を1枚の写真で写すやり方です
でも、この方法だとISO設定や絞り・シャッタースピードの設定が難しく、途中で雲が出てきたり三脚にうっかり触れてしまったりした時にその数十分間が台無しに!
でも、比較明合成だと綺麗に撮れた部分だけ使う事ができるので取り組みやすいやり方です
なので、今回は初心者でも取り組みやすい比較明合成で星の軌道を残す方法をお伝えします
このやり方だと星の軌跡を写した1枚の写真にできるのはもちろんタイムラプスにして星の線が伸びていく様子を残す事もできますよ♪
準備するもの
・カメラ
これがなくては始まりません!
・広角レンズ
持っているレンズで一番広角なレンズを使用します
・三脚
長時間固定できるように三脚が必要です
・フォーカスリングを固定するテープ
ピントを合わせた後にずれないように固定する為に必要です
・レンズヒーター
長時間放置するのでレンズヒーターが必要です
・インターバルタイマー
EOS Kiss X9には純正のインターバルタイマーがないのでサードパーティ製のものを使用しましょう
リモートスイッチの型番はRS-60E3です
・パソコン
写真を合成する時に使います
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・比較明合成ができるソフト
無料のソフトがあります
比較明合成のやり方についてはこちらの記事を参考にしてください
Check比較明合成とは?無料で星を合成するソフトで夜景を素敵にアレンジ
星の軌跡を撮るのに必要な時間
星の軌跡の写真は地球の自転により、星が動く事(日周運動)で撮れる写真です
地球は24時間で360°、1時間で15°動くのでどの位の長さの軌跡を撮りたいかによって撮る写真の枚数も時間も変わってきます
北極星を中心にぐるぐるの円にしようと思ったら5〜6時間程になりますが、線状の軌跡を撮る時、大体の方は20分〜1時間ほどで撮影しています
ただ、撮影中に雲が出てきてしまったり飛行機などが写り込んでしまったりする可能性もあるので1時間程時間を取り多めに撮っておく事をおすすめします
星の軌跡を撮る時のカメラ設定
カメラの準備と撮り方
カメラを三脚に固定しレンズとインターバルタイマーをセットしておきます
カメラにはSDカードなど容量のある記録メディアを入れてしっかり充電もしておきましょう!
短い軌跡で良ければバルブ撮影で長時間露光にして撮影するだけでできます
そして、今回お伝えする星グル写真と言われる線状の星の軌道を撮る場合は数百枚もの写真を画像処理ソフトで比較明合成します
星の軌跡撮影時の設定
1,カメラ上部にあるダイヤルをB(バルブモード)に設定する
これで(M)マニュアルモードだと30秒までしか開けれないシャッターをシャッターボタン押している間開けっぱなしにできます
2,レンズ横のAFとMFの部分をMF(マニュアルフォーカス)に設定します
オートフォーカスでは暗い星にピントを合わせられません
3,レンズ横のSTABILZER(手ぶれ補正)をOFFに設定します
三脚を使う時にONになっていると誤作動を起こす事があります
4,モニターで長時間露光のノイズ低減をオフに設定する
ここがONになっていると露出と同じ時間ノイズ除去が入り連続で写真を撮る事ができなくなってしまいます
5,ISOを1600に設定する
普通の星空を撮影する場合はISO6400くらいが必要ですが、今回はシャッタースピードが長いのでISOは1600くらいで大丈夫です
もし明る過ぎれば下げて暗ければ上げましょう
6,F値は一番低く設定する
普通の星空撮影と同じように一番低いF値にします
7,レンズのピントを無限遠(∞)に合わせて一番明るい星に向けます
カメラをライブビューにしてモニターで拡大していきその星を最大までズームします
レンズのリングを回して星にピントを合わせます
一度撮影してみて撮った写真をモニターで拡大してもピンボケしていなければフォーカスリングをテープで固定しておきます
8,連写モードにする
そして、インターバルタイマーのシャッターボタンを押してロックをかけます
後は30秒に1枚ずつ自動で撮影してくれるので待つだけです
撮影中は絶対にカメラに触れずに静かに待っていましょうね!
まとめ
星の撮影で一番難しいのは星にピントを合わせる事です
家に帰ってから星の写真が全部ピンボケしてる!
なんてことにならないように液晶画面でしっかり確認してしっかりと合わせていきましょう
ここさえきっちりできれば線状の星の軌跡はできたも同然です♪
後は家に帰って星の写真達を比較明合成(コンポジット)して完成です!
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